徒手療法をしようがハンドリングをしようが、相手に触れながら介入する場合、触れ方ってとても重要なことだと思います。
では良い触れ方とはどんな触れ方なのか?
めちゃめちゃ簡単に言ってしまうと「優しく触れる」ってことだと思います。
そんなこと当たり前だと思われるかと思いますが、相手側の緊張の具合やアプローチの内容によっては、以外とこれが難しいもんでなかなかうまくできないのが正直なところです。
今日はそんな「優しい触れ方」ができるようになるために必要な身体の使い方とその練習方法の紹介です。
優しい触れ方ってどんな触れ方?
「優しい」と一言で言ってもどんな触れ方が理想とされる触れ方何でしょうか?
これは人によっても異なることかもしれませんが、
僕の中では「力強くもあり、だけど硬くなく柔らかく温かい感じ」のする触り方なんじゃないかと思っています。
力強さがないとそれはそれで「頼り無さ」を感じてしまうし、かと言って力がこもりすぎると硬くなり触れられている心地が悪くなってしまいます。
身体全体を使って押す・引く感覚を養う
手の柔らかさを維持したまま、力強く動かすためには手だけの力を使っていては到底出来ないと思います。
ではどこを使うのか?
それは脊柱です。
これは胴体力と言われるメソッドの中の丸める・反るという動きです。
この動作を通じて、自分の手の力をなるべく使うことなく身体の力を手に伝えることができるようになります。
ちなみに「丸める」動きは、徒手的な操作では「引く」動きに連動していて、「反る」動きは「押す」動きに連動しています。
「引く」動きは主に関節のモビライゼーションや牽引をかける時に、
「押す」動きは局所性圧迫などの指圧系の手技で力を伝えやすいです。
練習中の意識のポイントは動画にも乗せていますが、
動かす部位をできるだけ細かく意識して動かしていけることが重要です。
最後に
手に力を込めずに身体の力を手に伝える方法で施術ができれば、僕の理想とする「優しく触れる」ができるだけではなく、
自分自身の手の消耗も最小限に抑えることができるので、自分の手を痛めてしまうリスクも減らすことができます。
僕はできるだけ長いことセラピストとして生きていきたいので、自分のセラピスト寿命を延ばしていくためにも日々鍛錬に励みたいと思います。
みなさんも興味があればぜひやって見て下さい。