トリガーポイントを使った僧帽筋の簡単なほぐし方

トリガーポイント
MobileMassagenMD / Pixabay

今回も筋肉モミモミシリーズの上肢編です!

 

その他上肢の筋肉モミモミシリーズ

トリガーポイントを使った棘下筋の簡単なほぐし方
棘下筋はローテーターカフとして肩関節に機能に重要な役割を果たすのはみなさん知っていることと思いますが、肩の痛みを見る際にも重要になってきます。 棘下筋は「肩こり筋」とも言われているらしく、肩の痛みにはかなり重要になってくる筋です。...

 

 

僧帽筋の解剖学

起始:外後頭隆起から第12胸椎棘突起

停止:(上部)鎖骨外側1/3、(中部)肩峰、(下部)肩甲棘

作用:(上部)肩甲骨の挙上(中部)肩甲骨の内転(下部)肩甲骨の下制

僧帽筋はめちゃめちゃ大きい筋肉です。

それぞれ上から、上部繊維・中部繊維・下部繊維に分けられています。

 

また特徴的な点としては、神経支配に副神経が含まれている点です。

副神経は脳神経と言われる末梢神経の一つで全部で12種類存在します。副神経は11番目の神経で、運動に関わります。

 

 

僧帽筋からくる痛みが起こりやすいパターン

よくあるパターンとしては、頭部前方偏位の姿勢です。

 

 

東部が過度に前方に移動してしまうと、それを支えるために頭頸部の伸展きんが過剰使用となります。その際に僧帽筋も同様に過剰使用をしてしまいます。

 

 

他には、交通事故などによる鞭打ちなども僧帽筋を一過性に過剰使用させてしまう要因だったりもします。

 

 

また直接の外傷や慢性的なストレスが加わっていない場合でも、恐怖心や不安感などが強い場合呼吸パターンが胸式呼吸優位になることで、筋の過剰使用を起こし、トリガーポイントを活性化せる要因にもなり得ます。

呼吸パターンの変化により、体内の酸素供給量が減少することで筋への栄養が不足しトリガーポイントが活性化する可能性も、、、これは考えすぎでしょうか?

 

僧帽筋は重心の移動にも関与している?

僧帽筋が重要だなと思う理由としては、もちろん上肢の運動に関わるからなんですが、それ以外にもあります。

 

僧帽筋は胸椎の12番まで付いています。

 

そのため上半身の質量中心の位置とかぶる部分があるため(主に下部繊維)、僧帽筋が過剰使用により硬くなると、胸椎の動きが制限されます。

 

そうなると上半身の質量中心を動かすことがしにくくなるため、スムーズな重心移動が制限されたり、他の部分での代償動作も起こりやすくなると思います。

 

質量中心についてはこちらの記事を参考にしてください。

姿勢分析を「楽」にするための診るべきポイント
セラピストの方は毎日患者さん、利用者さんの動作を観察して、問題点などを探し出していると思います。私も毎日臨床で患者さんの動作を観察して毎日分析しています。 ただやっぱり大変ですよね? 臨床6年目に...

 

僧帽筋の関連痛領域

僧帽筋の関連痛は主に、肩甲骨周辺に起こると言われています。

ただ上部繊維のトリガーポイントが活性化すると、顔面にも疼痛を起こす可能性があります。

 

僧帽筋のほぐし方

僧帽筋は上部繊維は主に姿勢保持の際にも働くため、慢性的に過剰使用となりやすいとされています。

 

そのためトリガーポイントも上部繊維に優位に起こりやすいらしいです。

 

僧帽筋の上部繊維のトリガーポイントは第7頸椎棘突起と肩峰を結んだ線の中間にあると言われています。

 

そのためほぐすポイントはこの位置になります。

 

 

もう一つのポイントとしては、トリガーポイントをしっかりと手で挟むようにピンサーパルペーションで行うとよりほぐしやすいと思います。

 

理由としては、ダイレクトストレッチの場合、深部の骨に当てることが少し難しいので、押している割に十分な圧迫が加わっていない場合があるためです。

 

もう一つは僧帽筋は他の筋よりも癒着を起こしやすいと言われているので、癒着を剥がしやすくするためしっかりと把持してほぐしていく方がいいとためです。

 

他にも僧帽筋にはほぐすポイントはがあります。

それは主に広背筋や棘下筋をはじめとするローテーターカフと接している部分です。

おそらくですが、肩関節の動きを起こす筋と肩甲骨の動きを起こす筋とそれぞれ作用の異なる筋が隣接している為、この部分は筋膜の癒着が起こりやすい部分なのではないかと思います。

 

最後に

今回は僧帽筋のほぐし方について紹介しました。

 

僧帽筋って臨床ではかなーりメジャーな筋ではありますが、しっかり「ほぐす」となると意外と難しいと感じています。

 

そして上肢の疾患に限らず、下肢の疾患においても(特に歩行など重心移動を伴う動作に対して)、僧帽筋は意外と見ることが多い印象です。

 

タイトルとURLをコピーしました