トリガーポイントを使った梨状筋の簡単なほぐし方

トリガーポイント
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今回の筋肉のほぐし方シリーズは梨状筋です。

「梨状筋症候群」と呼ばれるほどのものもあるくらい、この筋肉が固まっていると特に臀部や下肢を中心に痛みや痺れが出やすかったりととても重要な筋肉になっています。

 

しっかり解せるとアプローチの幅も広がりますのでぜひ覚えて下さい!

どうぞ!

 

梨状筋の解剖学

©teamLabBody-3D Motion Human Anatomy

起始:仙骨前面

停止:大腿骨大転子

作用:股関節の外旋、股関節屈曲位での股関節外転

梨状筋は上双子筋、内閉鎖筋、下双子筋、外閉鎖筋、大腿方形筋と合わせて、深層外旋六筋と言われており、股関節の安定化の作用を担っています。いわゆる肩関節で言う回旋筋腱板(ローテーターカフ)と同じですね。

梨状筋はその中でも一番上部に存在しています。そのため触診していても一番わかりやすいと思います。

 

梨状筋はそのほかにも、仙腸関節を圧縮する作用もありるため、股関節だけでなく骨盤帯への関与もみられています

 

梨状筋の過剰使用、不使用のパターン

梨状筋の過剰使用で多いものは、股関節屈曲位の姿勢の影響があると思います。

梨状筋は股関節屈曲約60°で股関節の外転作用を有するとされています。そのため、股関節屈曲位傾向の姿勢の人は、外旋を過剰に行なっていなくても荷重がかかった場合などで股関節の外転筋が働かなければならない状態になっていると、梨状筋の過剰使用を起こしている場合があります。

 

不使用のパターンとしては、股関節周囲の骨折の術後などで梨状筋周辺を切開している場合や、直接切っていなくても周辺組織を動かしている場合は一時的に筋の出力が発揮しにくい状態になっている可能性があります。

 

ほかには椅子などに座ってよく足を組んでいる人は梨状筋を常時伸張している形になるので、過剰な伸張刺激によるトリガーポイントの活性化や、伸張刺激による筋出力の低下などがみられる場合があると思います。

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梨状筋の関連痛パターン

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梨状筋の関連痛領域は臀部から、大腿部近位後面に及びます。

 

梨状筋の下には太い血管や坐骨神経が通っており、梨状筋の柔軟性が低下することで、深層の組織を圧迫してしまうことがあります。これを「梨状筋症候群」と呼びます。

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梨状筋をほぐすポイント

梨状筋は小さい筋肉です。そのため、方法としては母指か肘を使ってダイレクトストレッチを行うことで効率よくほぐすことができると思います。

 

問題はその場所が他の大きい筋に隠れてわかりにくいと言うことです。

 

その際に骨のランドマークを利用して行きましょう。

今回は梨状筋をほぐすためのポイントを見つけやすくするランドマークを紹介します。

ランドマーク①〜坐骨結節から見つける〜

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上記図のように坐骨結節とASIS、大転子とPSISを結んだ直線が交わるところに梨状筋の筋腹があります。これらの骨のランドマークはどれもわ割りやすいので、これが一番わかりやすいかなと思います。

ランドマーク②〜尾骨から見つける〜

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尾骨とASIS、大転子とPSISを結んだ直線の交わるところにも梨状筋の筋腹に触れることができます。

ちょっと触りにくいところです。デリケートな部分でもあるので尾骨を触るときは、しっかりと相手に説明して、指先ではなく手掌で触れるようにすると不快感が少ないと思います。

 

梨状筋のトリガーポイントは筋腹全体的にできると言われており、またそんなに大きい筋肉でもないので、どちらか1つでもわかればそこから全体的にほぐしていければいいのかなとも思います。

 

最後に

今回は梨状筋のほぐし方について紹介しました。

梨状筋に限らず、臀部から下肢後面の疼痛に関しては神経的な影響が大きい気がしてしまうので苦手意識がつきやすいと思います。

 

神経性や脊柱管の狭窄などからくる疼痛やしびれも間違いなくあると思いますが、筋肉からくる疼痛も間違いなくありますので、訴えがあればまず筋肉からの疼痛も評価してみてください。

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