トリガーポイントを使った中殿筋の簡単なほぐし方

トリガーポイント

今回は、中殿筋に対するアプローチの紹介です。

中殿筋は、立位や歩行を行う上で重要な筋肉の1つです。この筋肉をほぐせるようになるとかなり臨床で効果が出るのではないかと思います。

 

中殿筋(中臀筋)の構造

©teamLabBody-3D Motion Human Anatomy

起始:腸骨稜の下方

停止:大転子外側面

神経支配:上殿神経(L4~S1)

作用:股関節の外転。股関節中間位〜伸展で優位に働く。前部繊維は股関節の内旋の補助に働くとされる。

 

よくある過剰使用、不使用のパターン

中臀筋は股関節の外転筋であり、主に荷重時に骨盤を水平に保つ為に作用することが多いです。

 

その為身体の体重のかけ方などにより過剰使用や不使用が起こることが多いと思います。

 

過剰使用のパターン

使いすぎのパターンとしては、一側の下肢に過剰に荷重をかけてしまうことがよくあります。

荷重を過剰にかけた状態で骨盤を水平位に保つため、中殿筋が過剰使用されることでトリガーポイントが形成されたり、潜在的に存在するトリガーポイントが活性化されたりします。

そのほかに、転倒により骨折をされている方などは転倒に対する防御性の収縮などからもトリガーポイントが形成される場合があります。

不使用のパターン

使用していないパターンとしては、長時間の座位や側臥位で一側のみを圧迫した状態で寝てしまうなどがあります。

一部に過剰に圧迫が加わることで、血流が阻害され筋肉の柔軟性が低下し、トリガーポイントが形成されやすくなります。

 

中殿筋の関連痛〜ここが痛かったら中臀筋かも?〜

©teamLabBody-3D Motion Human Anatomy

 

中殿筋は下位腰椎付近から、臀部にかけて関連痛を起こします。臀部だけではなく、腰部の方まで関連痛を起こすため、腰痛と間違えてしまうことがあります。

 

腰痛を訴えていて、腰部の筋にアプローチしてもなんか症状が変わらないと言う場合や、最近歩行訓練の負荷量をあげたり、立位訓練の負荷量をあげた後に腰痛を訴えている場合なんかは、中殿筋をほぐしてみると良いかもしれません。

ほぐし方〜ほぐす場所が大切〜

よく筋肉をほぐすときに勘違いしやすいのが、「筋肉を全部ほぐそうとする」ことだと思います。

結論からいうと、

 

 

全部しなくてもほぐれるよ!

 

 

てことです。

 

基本的には、トリガーポイントが形成されている場所は筋繊維の中の一部分です。

そのため、筋に対するアプローチも部分的なもので事足りると思います。

逆にトリガーポイントが形成されている筋繊維の周りは過剰に伸張されている可能性が高いです。過剰に伸張されている部位に対して必要以上にアプローチを行ってしまうと、筋繊維の損傷を起こす可能性もあり症状の増強に繋がると考えます。

 

アプローチポイント

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実際にほぐす場所は図に記している場所を中心に行うことで、効率よくほぐすことができます。

ほぐし方としては、最初はダイレクトストレッチなどの虚血性圧迫を使用すると不快感も少なく実施できるためオススメです。

 

 

一緒にしておくと良い筋

言われた通りに中殿筋にアプローチしてみたけど、なかなかほぐれません!っと言う人もいるかもしれません。

 

そんな時は一緒にほぐしておくと、良い筋肉があります。

 

それは、腰方形筋斜角筋です。

 

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腰方形筋のトリガーポイントは中殿筋の付近に関連痛を起こすため、中殿筋がほぐれてきても、腰方形筋が固い状態だと、腰方形筋のトリガーポイントの関連痛でまた中殿筋が硬くなるといったことが起こります。

 

そして腰方形筋は斜角筋と共同して、胸郭を上下に牽引しているので腰方形筋の硬さは斜角筋の硬さとも関連しています。

 

直接アプローチする場合は下記の図の印部分がトリガーポイントの好発部位だと言われているので、そこを中心にほぐしてあげると効率よくほぐすことができます。

©teamLabBody-3D Motion Human Anatomy

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腰方形筋も斜角筋も身体の深部にある筋なので、力任せに行うと痛みを出しやすいので、ゆっくりと丁寧に行う方が良いと思います。

最後に

今回は筋肉のほぐし方をお伝えしました。

普段何気なく行ってしまいがちな、筋肉に対するアプローチもしっかり考えながら行うことで、立派な手技になりますし、自分の武器になります。

このシリーズは色々な筋肉で継続して行きたいと思うので、興味があれば今後のシリーズに期待していてくださいね笑

 

もしよかったら参考にしてみてください!

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