歩行分析が「楽」になる視点

リハビリ関連
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今回は「楽」な視点から見た、歩行分析を紹介していきたいと思います。

 

でも歩行分析って難しいですよね、、、

 

歩行分析って臨床実習の学生からしたら、結構な鬼門だと思います。

 

理学療法士の実習といったら、動作分析でひたすら悩むというのが定番です(笑

 

 

じゃあ臨床はじめて何年くらいからまともに診れるようになってくるんですか?ってことなんですけど、私が学生時代は教員に「大体3年はかかるね」と言われました。

 

 

現在4月1日から7年目に突入した私ですが、

 

 

 

未だに自信なんかありません!(笑

 

 

 

新人のみなさん、学生の皆さん、安心してください。

臨床7年目の理学療法士ですら、歩行分析に自信なんてありません。

そんな中で仮説を立てて検証をしてくのですから、いきなり歩行を分析できなくても大丈夫です。

 

特に実習生などに求めていることは正解ではなく、その子がどのような考えを持って仮説を立てているのかが知りたいだけだと思うのでその時の考えをまずは話して見るといいと思います。

 

話が脱線しましたので戻しますw

 

 

難しいと言った歩行分析ですが、簡単にできればそれはそれでいいですよね?

ただ闇雲に見るだけではなく、見るべきポイントがあるかどうかだけでも知っておくと、少し「楽」になるのではないかなと思い、歩行分析において見るべきポイントを紹介していきたいと思います。

歩行に対する目標

個人的な歩行に対する目標としては、歩いている人が「楽」に歩けるようにを目標にしています。

それは人間の進化を考えるとわかりやすいのでは無いかと思います。

 

人間が直立二足歩行になったことで、得られた恩恵は上肢が使用できるようになったことが有名ですが、それ以外に歩行時の持久性が向上したことがあると言われています。

 

これは二足歩行になったことで、倒立振子モデルでの移動が可能になったことで、歩行に必要なエネルギーが減少したことが挙げられます。

そのほかに四足歩行から二足歩行になったことで、身体表面が直接日光に当たる面積が減ったことも長距離を移動できるようになった要因だと考えられます。

 

歩行というと、イメージとしては左右の足を交互に動かして、前に進む。というイメージになると思います。

しかしそのイメージになると、歩行に必要な条件が下肢を中心にした関節の動きや筋力のみに注視しがちになってしまいます。

 

 

人類の進化を考えると、歩行時に足がどうなっているかが最重要な条件ではなく、長距離を移動するために省エネルギーであることが重要な要素であるという風に考えています。

 

そのため、二本の足で立ってその足を前に出すことが歩行に必要な要素では無いのです。極論を言えば、足がどのように動いても、「楽」に長い距離歩けていればOKとも言えます。

 

楽に歩けるために診るべきポイント

今回は一般的な歩行分析も踏まえつつ、楽に歩くために必要な要素を絞ってお伝えしていきたいと思います。

 

歩行分析をする上で正常な歩行動作を確認していくことは重要であると言えます。

しかし、正常歩行に患者さん・利用者さんの歩行を合わせる必要はないと思っています。

 

正常とは

簡単に説明すると、正常とは平均値のことです。

そのため正常が正しいという意味ではないので、無理に正常に近づけることが正しいことではないとわかると思います。

 

 

 

じゃあ正常なんて知らなくていいじゃん!?

 

 

ってなってしまうかもしれませんが、

 

 

 

正常を学ぶことはとても重要です!!

 

 

 

なぜかというと、正常とは運動の各標準値を表しています。

つまり正常を学ぶことで、その動作がどのような物理的前提条件が存在するか知ることができます。とどのつまり、「歩く」ってどーいうこと?を知ることができる。

 

今回は歩行している人を見たときに、とりあえずこれができていればOKかな?って思うポイントを今から紹介します。

 

質量中心の動き

効率よく動くためには、身体質量中心が前方に動いていることが重要であると思います。そのため観察するポイントとしては、質量中心が前に動いているのかどうかをまず確認しましょう。

参考

 

動作分析を「楽」にする知識
今回は動作観察についての話です。 動作分析、、、。 みなさんも日頃の臨床でやってないなんてことはまずないと思いますが、難しいですよね。 特に新人の時や学生時代なんかは 何から見ていいか...

 

また「楽」に歩くためには、先に書いたように倒立振子の動きが出来ているかということが重要であると言えます。

 

その倒立振子の動きを生み出しているのがロッカーファンクションです。

 

ロッカーファンクションとは

歩行中に起こる足関節の動きのことです。

 

主に立脚初期(ヒールロッカー)・中期(アンクルロッカー)・後期(フォアフットロッカー)の3つの時期に異なる働きがみられます。

現在はさらに細かくなり、4つに分けることもあるみたいなのですが、私はあまり詳しく無いので省略します(笑

 

このロッカーファンクションがあるおかげで、重心を上方に移動することができ、さらにそれを前方への推進力へ帰ることができます。

 

ヒールロッカー

メカニズム:踵骨隆起の丸い表面によって、床面に接地することで踵骨が床面を「転がる」。
筋活動:前脛骨筋・大腿四頭筋が遠心性収縮してブレーキをかける。

 

アンクルロッカー

メカニズム:MStに床反力作用点が足関節の前に移動し背屈モーメントが生じる。
筋活動:ヒラメ筋・腓骨筋の遠心性収縮によってブレーキをかける。

 

フォアフットロッカー

メカニズム:床反力作用点が中足骨頭まで来ることで、中足趾節間関節を軸に踵が持ち上がる。身体重心がこの視点を越えることで前方への加速が生じる。
筋活動:腓腹筋・ヒラメ筋が最大収縮の80%で活動。これがないと踵が浮かない。

 

共通していること

これらの足関節の動きに共通していることは、歩行中に起こる関節の動きは筋収縮で起きているのではなく、重心移動の結果起こった関節の動きに対して筋がブレーキをかけているということです。

 

歩行中は基本的に筋活動はブレーキを中心に起こっており、関節の動きは基本的に重心移動の結果生じているものだということを念頭にいれておくと、歩行分析をする上で見るポイントが絞りやすいのかなと思っています。

 

最後に

今回は、歩行分析をする上で「楽」に歩けるという視点から見たほうがいいポイントを簡単ながら紹介しました。

 

歩行分析だけに限らず、動作分析というのは、細かく見ようとすればいくらでも細かく見れると思います。

ですが、正常とどこが違うかばかりを気にしてしまうと、何からアプローチしていけばいいのかがわからなくなってしまうので、最低限これだけは必要!っていう部分だけを注意して見ていくようにすると、一貫性のある分析ができるのではないかなと思います。

 

特に新人の方は気負いせず、まずは臨床を楽しみましょう!

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