モチベーションを「楽」に高めるにはトリガーポイントを使ってみよう

トリガーポイント

今回は私が普段から臨床で取り入れているトリガーポイントを応用行動分析の考えでどのような利点があるのかをまとめてみました。

 

個人的には、応用行動分析の考えとトリガーポイントの考え方は相性がいいと思っています。

 

トリガーポイントの概要はこちら

筋膜リリースを「楽」にするトリガーポイントの知識
筋膜リリースという言葉はかなり一般化しつつあり、リハビリ職種やトレーナー以外の一般の人でも言葉は聞いたことがあるという人が増えてきているように感じます。 今回は筋膜リリースについての紹介です。 一般的に言われてい...

モチベーションを維持・向上するための強化刺激

行動分析学的に考えると、人がモチベーションを維持しながら行動するためには、外的、内的問わず、報酬が発生すること将来の見通しが立っていることをが重要であると考えます。

 

この時の報酬とは、例えば痛みがあったのに、痛くなく動けたとか、痛みがあったけど自分でしたい事が出来たなど自分にとって良い刺激が入るという事です。

 

リハビリの導入初期では特に、痛みや倦怠感など動く際に嫌悪刺激となりやすい身体的状況になっていることが多いです。

 

 

そのため、まず他動的にコンディショニングを行う事で、リハビリ後に起こるかもしれない嫌悪刺激を出来るだけ少なくし、かつ本人とってリハビリが報酬系の刺激となるようにしていく事が大切であると思います。

 

前回徒手的な介入は相手の労力を要しないので、比較的導入が容易であると紹介しました。

参照

患者のモチベーションを維持させるセラピストの技術
リハビリに限ったことではありませんが、モチベーションを維持するのって大変ですよね。 私も現在このように記事をせっせと書いているのですが、モチベーションも最初は高いわけではありませんでした。 徐々に記事書いているのが楽しい...

しかし、ただ闇雲にマッサージをするだけでは効果は薄いです。さらに言うとマッサージの一次的な「快」刺激は、動かなくても報酬系に作用してしまうので、運動することに対する意欲を低下させ、結果としてマッサージに依存し効率よくリハビリを進めることが難しくなることも考えられます。

 

 

そのため、徒手的な介入を行う場合は相手の動作に変化を与えるようにしなければなりません。ABC分析で言うところのA(環境)である相手の身体環境を変化させることが必要になります。

 

 

相手に変化を起こさせるために徒手的に介入するべき場所を決めていくことは、ムスカしそうに感じるかもしれませんが、その時にトリガーポイントの知識があると、比較的「楽」に導入できると思います。

 

 

トリガーポイントを使って環境面にアプローチする

トリガーポイントを利用することで、どのように環境面にアプローチして行くのか。

ここでトリガーポイントの利点と特徴を紹介します。

トリガーポイントを使って目標を共有する

トリガーポイントは関連痛の場所によって対象となる筋が特定できるので、リハビリ時の問診である程度特定する事が出来ます。

 

しかしトリガーポイントの利点はそれだけはありません。

 

トリガーポイントによって筋が特定する場合、虚血性圧迫などでリリースをするときに関連痛が生じます。これはトリガーポイントの代表的な症状でもありますが、この関連痛によって相手も「ここが悪かったのか!?」みたいな感じで、原因となる組織が相手と共有する事ができます。

 

 

相手の環境に変化を起こすためには、評価者であるセラピストだけがわかってるでだけでは、

相手は目標が明確にならないことが多いです。

 

 

「ここが原因なんで、この運動をしましょう!」

 

 

とこちら側がいくら熱弁しても、

 

 

「このリハビリはなんのためにやっているのだろう?説明されても難しいことはよくわからないよ、、、。」

 

 

というように何をするべきかが漠然とした状態になってしまうので、モチベーションを維持できなくなってしまいます。

 

 

問題点を共有するという事はで、次に何をしないといけないのかが明確になってくるので、漠然とした不安感などが解消され、モチベーションの維持につながると思います。

 

 

そのため、徒手的にトリガーポイントをリリースする事だけに焦点を当てなくても、痛みや動作のやりにくさを作っている筋肉がどの辺りあるのかを評価し共有するだけでも効果があると思っています。

 

トリガーポイントの痛み以外での利点

トリガーポイントの特徴として、痛みを引き起こす以外にその筋の収縮効率を低下させるというものがあります。

筋節内に短縮した部位ができると、同じ筋繊維上にある別の筋節は通常より伸張された状態になっています。張力と筋の長さの関係でいくと、一番張力が発揮されるのが、伸びもせず、縮みもせずのちょうどいい長さの時なので筋繊維内に過度な短縮や伸張があると、張力が発揮されにくくなります

そのため痛みだけでなく、筋の収縮不全や筋出力低下などの際にもトリガーポイントは有効に作用する事が多いです。

痛みが主症状でない場合は、評価する事が少し難しい時がありますが、その時は姿勢や筋膜の繋がりなどから見つけていくと少し「楽」になるかなと思います。
参考

姿勢分析からトリガーポイントを「楽」に見つける方法
どうも! 脱力系理学療法士のおはぎです! トリガーポイントの少し応用的な使用の仕方の紹介をしていきたいと思います。 トリガーポイントの概要については以前の記事をご覧ください! 症状の訴えだけじゃわ...
アナトミー・トレインの知識を使って、トリガーポイントを「楽」に見つける方法
どうも! 脱力系理学療法士のおはぎです! 今回はトリガーポイントを見つけやすくするための提案ができたらなと思います。 トリガーポイントをリリースしてるのに...

 

最後に

今回はトリガーポイントの利点を応用行動分析からの視点も入れて紹介してみました。

 

徒手療法は個人的にはすごく好きな分野ではあるため、これからも自己研鑽は続けて行きたいと思っています。

 

徒手療法は個人的な意見としては、相手に変化を「楽」に起こしやすいものであると思いますが、同時に諸刃の剣であるとも思っています。

 

効果のない徒手的な介入はただ相手の依存を作り、モチベーションを外的から内的に移行出来なくなる可能性も含んでいると思うからです。

 

相手に「楽」にリハビリをしてもらうため、セラピストが臨床を「楽」に「楽しんで」できるように、一度トリガーポイントを勉強してみてください。

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