患者のモチベーションを維持させるセラピストの技術

リハビリ関連
geralt / Pixabay

リハビリに限ったことではありませんが、モチベーションを維持するのって大変ですよね。

 

私も現在このように記事をせっせと書いているのですが、モチベーションも最初は高いわけではありませんでした。

徐々に記事書いているのが楽しいなと思ってきていたり、自分以外の誰かに読まれているのが嬉しいと感じているので、徐々に内的な動機つけができてきたのかなと思っています。

 

まぁ私の話はどうでもいいですねw

 

今回はモチベーションが上がらない、もしくはモチベーションが下がってきてしまっている患者さん・利用者さんに対して具体的にどぉいう対応をしていったらいいのかを紹介していきます。

 

 

私は行動分析学、応用行動分析の知識を用いて患者さんを評価しています。

今回は応用行動分析と個人的な経験から話していきます。

 

応用行動分析の概要はこちら

「楽で楽しいリハビリ」がやる気をアップさせる理由
患者さんのやる気をアップさせる為に皆さんどんな工夫をされていますか? やる気がないのを患者さんのせいにしてはプロ失格ですよ! この記事ではやる気を出してもらう為に必要なポイントを紹介します。 患者さんは常にモチベーショ...

 

やる気のある人でも徐々にやる気がなくなってしまう?

運動療法を始めとするリハビリの場面では、始めは意欲が高い人でも徐々に意欲が低下して、リハビリが上手く進まない事はよくあります。

 

それはなぜか?

 

 

応用行動分析で考えると、最初はセラピストの声かけや励ましなどの先行刺激が、リハビリという行動を起こして、その結果として、患者さんの身体に起きる変化が行動や先行刺激を強化・弱化をします。

 

 

ここでは患者さんに変化が起こることが、行動に変化をもたらします。しかし、リハビリで行うことの中にはその時ですぐに変化が出るものばかりではありません。

 

例えば筋力トレーニングがいい例だと思います。

筋力肥大にある一定の期間が必要なのはみなさんも知っていることと思います。人によって個人差があると思いますが、約3ヶ月程度かかると言われています。

実際は、筋肥大以外にも神経系の影響(大脳の発火水準の向上など)で出力としては上がるので、筋肥大が必須の要素ではないとは思います。

 

そのため筋力が向上するためにはある程度の期間を要することになります。

そうすると、筋力トレーニング中心のリハビリだけでは患者さんは体の変化を感じることができず、強化刺激が加わらない期間が生まれてしまいます。

 

 

患者さんの身体に変化が起きないと、先行刺激や行動は弱化されてしまいます。

 

そのため、即時効果がみられないものだけを行う事は、リハビリを継続していく上でのモチベーションを保つ事は難しいと考えています

 

 

モチベーションを保つ工夫 〜私の場合〜

目標を明確にする

一般的に目標というと、「屋内伝い歩き自立」とか「屋外杖歩行介助」などといったような設定をしているかと思います。

 

しかしこれでは、いつまでにどの程度の能力が必要なのかが明確ではありません。

 

先ほど書いた目標で言えば、屋内伝い歩きと一言で言っても、

 

「実際何m歩く必要があるのか」

「何を支持物にしているのか」

 

などと言ったように伝い歩きと言っても、その環境によって様々なんですね。

 

目標というのは漠然としていると見通しが立たないので、意欲が下がりやすいです。

そのため、目標は出来るだけ細かく設定して、本人と共有していくことが大切である。


屋内でつたい歩きが必要な方のリハビリを行う場合、目標はただつたい歩きの自立とするのではなく、「後2週間で右手のみの支えでテーブルを伝って、5m歩けるようになりましょう。」という具合に出来る限り明確にしておくと、患者さんもその目標に向かって努力しやすいと思います。

さらに最終的な目標の前に、短期的に解決できそうな目標、例えば「平行棒内で片手支持で一往復出来るようになる」などを挟んでいけると意欲の低下を招くことなく、段階的にモチベーションを維持できると思いますよ。

 

褒めるときは全力で褒める

行動により起きた結果が、その人にとって好ましい状態であった時、その行動は強化されます。

ですが、その行動自体がその人にとってよかったのかどうなのかは意外と患者さん自身はわからないことが多いんじゃないかなと思います。

 

患者さんでやけに自信がなくて、何をしてもネガティブに捉える人とかって結構いるんじゃないかなと思います。

実際入院している患者さんの場合多かれ少なかれ、自分に非があって怪我をしたなどと思っている方もいますので、自分に自信がなくなるのは何と無く想像できます。

実際には誰のせいでも無いと思いますがね

 

また患者さんに起きた変化がごく軽度なものであった場合は、患者さん自信が気づかないということもあり得ます。

 

そのため、私は普段から患者さんのわずかな変化を確認したら、これでもかというほど褒めています。そしてできるだけ、褒めるにしてもどこがよかったのかを具体的にして、即褒めるというように意識しています。

 

リハビリのスタッフだけではなく、医療系の職種の人は自分が思っている以上に一言の重みがあるので、出来るだけそれを有効に活用していけるといいと思います。

 

即時的な効果のあるものと併用していく

即時的な効果のあるものと併用していくことも有効だと思います。

 

私の場合はトリガーポイントをリハビリの介入時は使用しています。

トリガーポイントがなんなのかよくわからない場合はこちらも参考にしてみてください。

筋膜リリースを「楽」にするトリガーポイントの知識
筋膜リリースという言葉はかなり一般化しつつあり、リハビリ職種やトレーナー以外の一般の人でも言葉は聞いたことがあるという人が増えてきているように感じます。 今回は筋膜リリースについての紹介です。 一般的に言われてい...

 

運動中の痛みの出現は嫌悪刺激として、その元となった行動や先行刺激を弱化させてしまう場合があります。

トリガーポイントから痛みの原因となりうる筋へのアプローチを行ってから運動することで、痛みなく動くことができたという変化を起こし、行動を強化することができます。

 

またトリガーポイントは、関連痛以外にも筋の収縮不全を起こすこともあるので痛みがない場合でも、トリガーポイントをリリースすることで運動がしやすくなったりもします。

 

私の場合はトリガーポイントがメインですが、それ以外の手技でもいいと思います。

 

自分が得意な手技や考え方からのアプローチで問題ないと思いますが、基本的には身体に直接触れるものは相手の労力を用いないので、比較的導入しやすいので徒手療法がオススメです。

 

最後に

今回は患者さんのモチベーションを保つために私が意識している点を少ないですが紹介させていただきました。

 

モチベーションを保つと言ってもなかなか相手のことなので、評価することって結構難しいと思います。基本的に相手を帰るということは無理なので、そこに労力を注いでもなかなかいい結果は出しにくいと思います。

 

とりあえず大切なことは患者さんはリハビリをやって当たり前という考えにならないように気をつけるということだと思います。

タイトルとURLをコピーしました