トリガーポイントを使った棘下筋の簡単なほぐし方

トリガーポイント
Body-n-Care / Pixabay

棘下筋はローテーターカフとして肩関節に機能に重要な役割を果たすのはみなさん知っていることと思いますが、肩の痛みを見る際にも重要になってきます。

棘下筋は「肩こり筋」とも言われているらしく、肩の痛みにはかなり重要になってくる筋です。

ではどうぞ!

 

棘下筋の解剖

起始:肩甲骨の棘下窩

停止:上腕骨の大結節

作用:肩関節の外旋

棘下筋は、棘上筋・肩甲下筋・小円筋と合わせて、「ローテーターカフ」と呼ばれており、肩甲上腕関節(狭義の肩関節)の安定性に貢献しています。

 

このローテーターカフは解剖学的に筋の柔軟性が低下しやすい構造になっていると言われています。

 

それはこのローテーターカフへの栄養血管に関連していると思います。

 

棘下筋や小円筋に栄養している血管は肩甲回旋動脈と言われている動脈です。

この動脈は腋窩動脈から分岐しています。他の動脈は分岐する際に、重力に抗して伸びていくことはあまりないのですが、この肩甲回旋動脈に限っては重力に抗して上方に伸びていきます。

 

そのため通常の血管と比べて、重力に抗して血液を供給しなければならない為、通常よりも血流量が低下しやすいと思われます。

 

またこの動脈は小円筋の下を潜って伸びてくる為、小円筋の柔軟性が低下していたり、トリガーポイントが形成されていて血管を圧迫してしまっている場合は血流量が低下しやすいと思います。

棘下筋の関連痛

棘下筋の関連痛は広い範囲に広がっています。

 

広いと上肢全体に関連痛が出現する場合があります。

肩が痛い人って意外と肩だけが痛いというよりも、

「肩だけじゃなくて腕全部が痛むんです!」

と言われる方も結構いるのはこの棘下筋の関連痛が広い範囲を占めているからではないかと思います。

棘下筋への過負荷の要因

棘下筋は急性外傷などでもトリガーポイントが活性化すると言われています。

 

例えば、転倒などした時に手を強く着いてしまったり、思いっきり手すりにしがみついてしまったりすると怪我はなかったとしてもトリガーポイントを活性化させる要因になったりします。

 

棘下筋のトリガーポイントが活性化した例

この間僕が訪問した利用者さんで、座った状態から立てなくなって、家の人に起こしてもらってから肩が痛くなったという人がいました。

病院で骨に異常はないと言われていたので、棘下筋を確認してみたらかなりの圧痛があったので、棘下筋のリリースをセルフケアの指導を行なったら徐々に痛みは引いてきた肩がいましたね。

 

 

他の利用者さんでは特に外傷や転倒などはなかった方でしたが、急に右肩〜腕全体にかけて痛みが出てきたという方がいました。

 

この方の場合は普段から寝る時に右側を下にして横向きで寝ることが多かったようで、寝返りなどはしんどくてほとんどうてないという方でした。横向きで寝ることで、腋窩を過剰に圧迫してしまい先ほどの肩甲回旋動脈の血流が低下したことで棘下筋のトリガーポイントが活性化したと予想されました。

他の要因として、この方は屋内をシルバーカーで移動していたんですが、手で押すのがめんどくさくなって前腕をハンドルのところに乗せて寄りかかるように使用していたことが要因で肩甲体周囲の筋に過負荷がかかったことでトリガーポイントが活性化したと思われます。

 

その為、横向きで寝る際に腋窩が圧迫しないようにポジショニングの指導と移動時の歩行補助具の使用方法を再度指導する形で痛みの軽減が見られました。

 

棘下筋のほぐすポイント

棘下筋のトリガーポイントは肩甲棘の中心から、2横指下方と肩甲骨の下角から3横指上方にできやすいと言われています。

 

棘下筋はインナーマッスルと言われていますが、実際は割と表層に存在しているので比較的触りやすい筋であると思います。

 

筋としては小さいので、トリガーポイントに対してダイレクトストレッチで直接圧迫していくといいと思います。

 

また棘下筋は単体で硬くなったりすることは少ないとも言われており、特に小円筋と同時に固くなったり、他のローテーターカフの筋も同時に以上があったりすることが多いので、同時に評価・アプローチしていくと良いと思います。

 

最後に

今回は棘下筋のほぐし方をトリガーポイントも交えてお伝えしました。

 

最近訪問でもちょっとずつ、自分のスタイルを作っていこうとトリガーポイントの視点も少しずつ入れるようにしています。

 

トリガーポイントの視点で見ていると結構寝方であったり、福祉用具の使い方などで痛みが出ていたりする人を経験するので、他にも「訪問でよく遭遇するトリガーポイント」みたいな感じで紹介できたらと思っています。

 

 

 

 

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