トリガーポイントを使った下腿三頭筋の簡単なほぐし方

トリガーポイント
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今回の筋肉のほぐし方シリーズは下腿三頭筋です。

 

下腿三頭筋をほぐすのって一見簡単そうに思われがちですが、以外にこれが難しいのです、、、。

みなさんはちゃんとほぐせていますか?

下腿三頭筋の解剖学

下腿三頭筋は「腓腹筋」と「ヒラメ筋」という2つの筋の総称を指します。さらに腓腹筋には内側頭と外側頭があり、合わせて下腿三頭筋と言います。

腓腹筋

©teamLabBody-3D Motion Human Anatomy

起始:内側頭は大腿骨内側上顆、外側頭は大腿骨外側上顆

停止:ヒラメ筋腱と合流しアキレス腱を介して踵骨隆起

作用:足関節の底屈、膝関節屈曲の補助

ヒラメ筋

©teamLabBody-3D Motion Human Anatomy

起始:腓骨頭の後面、腓骨後面の近位1/3、脛骨上後部のヒラメ筋線、脛骨内側中部1/3

停止:アキレス腱介して踵骨隆起

作用:足関節の底屈

 

下腿三頭筋の過剰使用と不使用のパターンについて

下腿三頭筋は腓腹筋とヒラメ筋に分かれますが、過剰使用・不使用のパターンとしては個別に怒るよりか。同時に起こることの方が多いように思います。

 

主な過剰使用のパターンとしては、ヒールの高い靴を好んでいる人の場合などが典型的な例であると思います。

 

病院の患者さんでの例としては、立位訓練などで前足部に過度に荷重をかけてしまっている人や、骨盤などのアライメント不良から、一側の下肢に機能的な脚長差が生じている場合などに脚長差を補正するために足関節を底屈させて代償している場合などは過剰使用となりやすいと思います。

 

下腿三頭筋の関連痛領域

下腿三頭筋といっても腓腹筋の関連痛とヒラメ筋の関連痛は疼痛を引き起こすところが若干異なっています。

腓腹筋の関連痛

©teamLabBody-3D Motion Human Anatomy

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腓腹筋の関連痛は主に下腿部の後面と足底の内側部に疼痛を引き起こすと言われています。

 

ヒラメ筋の関連痛

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ヒラメ筋の関連痛も下腿後面の疼痛を引き起こすのですが、ヒラメ筋の関連痛の場合、踵部に疼痛を引き起こすと言われています。

 

他にもヒラメ筋の関連痛には仙骨外側付近や顔面にも関連痛が出現すると言われていますが、、、

 

これはちょっと僕も実際に経験したことないんではっきりとは説明できません(汗

むしろ顔面や臀部の疼痛あヒラメ筋で変化したよ!って経験のある方は是非教えてくれると参考になります。

 

下腿三頭筋のほぐすポイント

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腓腹筋のほぐすポイントとしては、膝窩部より5横指下方にトリガーポイントが形成されやすいとされているので、そこを中心にほぐしていくといいと思います。

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ヒラメ筋の場合は、膝窩部より5横指の部分と内果より3横指上方、外果より5横指上方がトリガーポイントの好発部位と言われています。

 

そのため、上記図の部分を中心にほぐしていけると効率よくほぐせると思います。

 

また下腿部をほぐしていく場合、

本来は腹臥位になっていただいてアプローチしていく方が効果は高いですよね?

 

 

でもね、、、

入院患者さんや高齢の利用者さんでは腹臥位なんてとれませんよー(汗

 

 

ってことは結構あると思います。

 

 

特に在宅などで行う人の場合なんかは、設備も十分でないことがほとんどだと思うので、背臥位もしくは椅子座位なんかでしなければいけない場合の方が多いんじゃないでしょうか?

 

というか腹臥位が仮に取れる人でも、時間的な都合で割愛してしまう場合もあると思います。

 

 

腹臥位以外の姿勢で行う場合、筋腹を指で挟み込むようにしてほぐしていくと効率良くほぐすことができます。

 

腓腹筋の場合は、内側頭と外側頭を分けて把持していていくとより良いと思います。

 

下腿三頭筋のほぐす際の注意点

この記事を読んで、

下腿部に疼痛があれば、下腿三頭筋をほぐせば解決するんだ!

 

とは安易に考えてはいけません!

 

 

下腿三頭筋をほぐす時に限ったことではないですが、アプローチには全て適応禁忌というものがあります。

 

特に下腿部の場合、入院中に多い禁忌事項といえば、

 

深部静脈血栓症(以下DVT)です!

 

静脈血栓塞栓症とは

以下引用

静脈血栓塞栓症(じょうみゃくけっせんそくせんしょう, Venous thrombosis; VTE)とは、肺血栓塞栓症(英語: Pulmonary embolism; PE)と深部静脈血栓症(英語: Deep vein thrombosis; DVT)を併せた疾患概念である。下肢や上腕その他の静脈(大腿静脈など)において血栓(凝固した血のかたまり)が生じ、静脈での狭窄・閉塞・炎症が生ずる疾患[1]。しばし無症状性であることが多い[1]

飛行機内などで、長時間同じ姿勢を取り続けて発症することがよく知られており、エコノミークラス症候群と呼ばれることもあるが、この呼称はエコノミークラス利用者に限定し発生する疾患との誤解を与える事から、欧米での呼称を訳した呼称の旅行者血栓症も提言されている[2]が、バスなどでの発生は希れだとしてロングフライト血栓症も用いられている[3]

VTEは入院患者の主な死因の一つである[1]。脂肪、腫瘍[4]、羊水、空気、造影剤、寄生虫、異物など血栓以外[5]が原因となる事もあるが、多くの場合、血栓の全部または一部が、血流に乗って下大静脈・右心房右心室を経由し、へ流れつき、肺動脈が詰まると肺塞栓症となる。肺動脈が詰まるとその先の肺胞には血液が流れず、ガス交換ができなくなる。その結果、換気血流不均衡が生じ動脈血中の酸素分圧が急激に低下、呼吸困難と脈拍数の上昇が起きる。典型的な症状は息苦しさや息を吸うときの鋭い痛みで、失神、ショックが起きる事もあり、時に死亡する。

引用:Wikipedia

 

静脈血栓塞栓症の中の深部静脈血栓症は入院の患者さんによく見られるものだと思います。

 

血栓自体にどのような処置を施しているのか。

 

血栓のタイプが浮遊血栓なのか血管壁に張り付いているタイプなのか。

 

血栓症とっても色々なものがあるので、安静度もその人の状態によって異なります。

 

もし自分の患者さんに下腿三頭筋をほぐすようなアプローチを行う場合は、その人にDVTがないかどうか。もしある場合は安静度的に行っても大丈夫なのか。十分と医師に確認してから行うべきです。

 

引用に書いてありますが、万が一血栓が飛ぶと最悪患者さんの命を奪う可能性もあります。

 

注意しましょう。

 

最後に

今回は下腿三頭筋のほぐし方を紹介しました。

 

注意点の部分で若干脅すようなことも書きましたが、

今回のことに限らず私が行うことは使い方を間違えれば相手を危険にさらす場合があるということは常に念頭に置いておいた方がいいと思い、あえて書かせていただきました。

 

私たちセラピストは、「人の役に立ちたい!」と思っている人がとても多いと思います。

だからこそ、相手側に本当に良い変化が出ているのか、逆に悪くしていないか常に考えながら行なって行きましょう!

 

 

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