アナトミー・トレインのリリースを「楽」にするトリガーポイントの知識

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どうも!

脱力系理学療法士のおはぎです!

今回はアナトミー・トレイン×トリガーポイントの知識でラインのリリースを少し「楽」にできる方法を考えていきたいと思います。

アナトミー・トレインの概要に関しては、以前の記事を参照ください

今はまさに筋膜ブームと言わんばかりに様々な書籍が出ています。 そんな中、リハビリの分野ではその筋膜の繋がりを比較的簡単に表してくれてい...

アナトミー・トレインのラインの調整って難しそう

全身は筋膜によって繋がっており、その法則をアナトミー・トレインは記してくれています。

アナトミートレイン各ラインによって全身繋がっているとされています。じゃあ例えばある1つのラインに異常があると評価したとして、そのラインにアプローチを行う場合、ライン上の筋・筋膜の全てに対して行わなければいけないのかということになります。

結論から先に申しますと、ライン上の全ての筋・筋膜にアプローチをする必要性はないと思っています。アプローチを続けていくうちに、結果的に大体の全ての部位にアプローチをしたという場合はあるかもしれませんが、実際のところは短縮している部分だけで事足りると思っています。

個人的には、あまりあっちの部位もこっちの部位もとコロコロ変えてしまうと自分の中の仮説・検証のプロセスがぐちゃぐちゃになってしまうので、なるべく部位は限定していきたいと思っています。必要性に応じてですが。

ライン上の固定されている部位
〜短縮固定と伸張固定〜

筋肉には固定の仕方が二種類あります。
1つは、筋肉が収縮した状態から戻れなくなった短縮固定、もう一つは筋肉が伸張された状態で動かなくなっている伸張固定があります。

アナトミー・トレインの書籍では普段調を訴えているのは伸張固定されている部分で、ラインの筋肉をリリースするときは、短縮固定された部分をリリースする事が重要であると述べています。

短縮固定されている部分は普段無症状のことが多いとされているので、この短縮固定されている部分を見つけるのは注意深く観察する必要がありますね。

なぜ伸張固定された部分は症状が出やすいのか

個人的な考えですが、これは伸張固定の方が侵害刺激になりやすいからだと思っています。

短縮固定の場合、作用機序としては

筋の過剰使用により筋周囲の血流が低下

        ↓

弛緩する際に起こるはずのカルシウムポンプの作用が低下

(筋肉は弛緩する時もエネルギーを使っています)

        ↓

アクチン、ミオシン間の架橋形成を解除出来ず、弛緩不全となる

という機序になると思います。

そのため、短縮固定されている部分は循環不全は起きていますが、機械的ストレスはあまり加わっていないと考えます。

では伸張固定されている部分はどうでしょうか?

筋周囲の循環は過度に伸張されても障害されますがそれに伸張ストレスも加わっています。過度な伸張刺激は侵害刺激になるので、痛みなどの症状が出やすいのではないかと思っています。

短縮固定された部位はどこにできるのか?

短縮固定と伸張固定の関係は主動作筋と拮抗筋との間でおきると言われますが、トリガーポイント的に考えると、同じ筋肉内でも起こる可能性があります。トリガーポイントは筋節内にできる硬結部位なので、その硬結の隣接する別の筋節は過度に伸張された状態になっています。

トリガーポイントが活性化している筋は過剰使用していることが多いため、短縮固定されやすいと考えると、アナトミー・トレインの同じライン上でもトリガーポイントが形成されている筋を中心に評価していくと比較的「楽」にみつけられるのではないかと考えます。

トリガーポイントを学ぶ利点を私なりに考えてみました。

アナトミー・トレインをリリースする方法

簡単に言うと、ライン上で短縮固定されている筋肉を見つけてリリースしていけば良いのですが、その短縮固定をしている筋肉を見つけるためにトリガーポイントの関連痛を1つの指標にしてみると比較的簡単なのではないかと思います。


SFLをリリースしたい時に、体幹前面の部位でどこか不調な部位はあるか確認します。この時もし膝に不調があるとしたら、まずリリースするべきライン上の筋肉は大腿四頭筋になるといった具合です。

短縮固定された部位がリリースできれば、伸張固定された部位は基本的に緊張は軽減していきます。

またラインのリリースにはよくストロークと言われる手技で、筋全体をリリースしていくようなものになるのですが、その方法だと短縮固定されていない通常の筋節に対しても不要な刺激を入れてしまう可能性があります。

その時もトリガーポイントのリリースであれば、虚血性圧迫で硬結のある部位のみにアプローチすれば良いので、短縮していない筋節には影響がありませんし、時間的にも速くリリースができるのではないかと思います。

最後に

今回はトリガーポイントの概念を利用してアナトミー・トレインのリリースするべき短縮固定された部位を見つけやすくする提案をさせていただきました。

実際はトリガーポイントでなくてもアナトミー・トレインのリリースは可能ですし、実際の書籍にも様々な方法が記載されています。

実際アナトミー・トレインの知識は知っているけど、それをどのように臨床で使えばいいのかわからない方も多いのではないかと思います。私自身が実際そうで、アナトミー・トレインの書籍を最初に読んだのは、臨床1年目の時です。ですが、読んだその時からすぐに臨床で生かせていたかというと正直全然生かすことが出来ていませんでした

いくら立派な知識を書籍で読んでも、臨床で使用できていなければあまり意味がありません。今回の知識で少しでもアナトミー・トレインが「楽」に臨床で使用できるようにと思います。

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