トリガーポイントを使った大殿筋の簡単なほぐし方

トリガーポイント
SplitShire / Pixabay

今回も筋肉のほぐし方シリーズやっていきます。

今回は大殿筋(大臀筋)です。

 

お尻の筋肉と言えば、この大臀筋ですね。リハビリでも大臀筋が問題に挙げられることも結構あると思います。

どっちかというと筋力低下が問題視され、主に筋力トレーニングを行うことを中心に考えられがちな筋肉ですが、筋力低下➡︎筋トレのような単調なアプローチになっている方なんかは、是非ほぐし方も知って欲しいと思います。

どうぞ!

 

大殿筋の解剖学

©teamLabBody-3D Motion Human Anatomy

起始:腸骨後縁、仙骨後外側面、尾骨外側縁、仙結節靭帯

停止:腸脛靭帯(上部繊維)、大腿骨殿筋粗面(下部繊維)

作用:全体としての作用として、股関節の伸展・外旋

大殿筋は上部繊維と下部繊維に別れており、それぞれ特有の作用があります。

  • 上部繊維→股関節の外転
  • 下部繊維→股関節の内転

 

過剰使用のパターンと不使用のパターン

過剰使用のパターンとしては、大殿筋は股関節の伸展筋としての作用が主にあるため、段差昇降などで股関節の伸展を反復で行うことが挙げられます。

段差昇降の訓練はリハビリでもよく行われますし、有効な運動であると思います。しかし、より高い段差になるとそれだけ台に乗せた方の股関節が屈曲位になり、臀部の筋が過度に伸張された状態から行ったりすると余計に筋に対するストレスが加わるため、負荷量の調整などに注意したいですね。

 

ほかには姿勢による影響が考えられます。

よくある体幹前傾位の姿勢なんかは、股関節を屈曲位にします。股関節の外転の主な主動作筋は中臀筋ですが、股関節が屈曲位になるに従って、外転への関与が中殿筋から大殿筋へシフトしていきます

そうすると、大殿筋が股関節の伸展以外でも働いてしまうため、過剰使用になりやすいと考えられます。

 

 

不使用のパターンとしては長時間の座位姿勢などで臀部を過剰に圧迫してしまっている場合や、外傷や手術後に筋の力の入れ方がわからなくなってしまっている場合があります。

 

特に入院患者さんの場合なんかは、部屋にベッドしかないので病院スタッフからも

 

 

「ベッドで寝すぎてたら、筋力と体力落ちちゃいますよ!」

 

 

って車椅子に座ってもらっていることが多いと思います。

臀部のトリガーポイントが活性化していないかを確認しながら離床時間を伸ばして行く視点があると、より効率よく離床が促せるんじゃないでしょうか。
(痛いから起きたくない!って言う人は結構いるような印象です。)

またベッドや車椅子からの転落などで、臀部を強く殴打した場合なんかでトリガーポイントが活性化してしまうと、疼痛のため出力が低下し、不使用になると行った悪循環にもなりやすいと思います。

大殿筋の関連痛領域

©teamLabBody-3D Motion Human Anatomy

大殿筋のトリガーポイントの関連痛は基本的に臀部内に疼痛を起こすと言われています。

そのため大殿筋のトリガーポイントが原因でその他の部位に疼痛を起こすことはありません。

 

特に訴えが多い部分としてはトリガーポイントが形成されやすいとされる、仙骨周辺と坐骨・尾骨周辺が疼痛も強いとされています。

 

しかし臀部には大殿筋以外にも筋が複数存在しているため、大殿筋のトリガーポイントが原因でその他の筋のトリガーポイントが活性化すると、遠位の部位に疼痛を起こす可能性はあるかなと思います。

大殿筋のほぐすポイント

©teamLabBody-3D Motion Human Anatomy

ほぐす場所としては、基本的にトリガーポイントが形成されやすい、仙骨と坐骨・尾骨周辺をほぐして行くことが重要になります。

 

そのほかとして、大殿筋の上部繊維は中殿筋と重なっている部分がありその部位は筋膜間の滑走不全なども起こりやすい部位と予想されます。

 

そのため、トリガーポイントも発生しやすくなると思われるため、こちらの部位も重要になってきますね。

中殿筋のほぐし方はこちらを参考<

404 NOT FOUND | 楽で楽しいおはぎの臨床生活
脱力系理学療法士の「楽」を伝えるブログ

 

またほぐし方としては、虚血性圧迫も有効ですが筋自体がとても大きいため、「揉捏法」も有効です。

揉捏法とは

以下引用

術手患部密着させ、垂直に圧をかけ、その圧を抜かずに筋組織を動かす手技作用としては主として筋肉作用を及ぼし、組織新陳代謝盛んにする。また腹部におこなう時は、胃腸の蠕動機能高め便通よくする把握揉捏法 四指と母指により筋肉強く握って筋肉走行に従って絞り揉む手技母指揉捏法按摩の代表とされる手技で、施術部に母指腹を以って加圧し、その加圧した状態で筋線維に対して直方向に揉捏する方法。このとき、母指のみに力を加え、四指には力を入れてはならない。その他、輪状に行う方法もある。 手根揉捏法 手根部または母指球をあてて輪状に揉む手技肩甲骨下部など硬い部位に用いる。 漕(ろとう)揉捏 両手掌を重ねてあたかも「舟の」を漕ぐような動きで、主に腹部施術する。

引用:https://www.weblio.jp/content/揉捏法

 

 

大殿筋に行うときに重要なのは、大殿筋の筋繊維は大腿骨の外側から仙骨や腸骨の後面に向けて斜めに走っているということです。

そのため、徒手でアプローチして行くときには筋繊維の走行を意識しながら行なっていくと、より効率よくほぐしていけると思います。

最後に

今回は大殿筋のほぐし方をお伝えしました。

 

よく腰が痛いと言っている患者さんも、痛い場所をしっかり聞いてみると

「腰が痛いと言っていたけどそれって腰じゃなくてお尻じゃないかなー」

って言う人が結構います。

 

もし普段の腰痛に対するアプローチでなかなか効果が出ていない方は、一度大殿筋の硬さを確認して見て下さいね。

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